ブラッカムの爆撃機 ロバート・ウェストール
穏やかな日曜日の朝に、ベットの中で心地よいJAZZを聴きながら・・・
ロバート・ウェストールのブラッカムの爆撃機は第2次大戦中の英国の通称Wimpyと呼ばれる爆撃機に搭乗する少年たちの物語だ。おそらく本国では児童文学の範疇に入るのだろうが、日本では・・・
本書は1990年に初翻訳されて福武書店から出版されているが、この作品にほれ込んだ宮崎駿が当時の翻訳者のまま岩波書店から復刊されたものだ。しかも本編の前後にカラーで描きおろしの「タインマスへの旅」という宮崎駿本人の漫画による旅行記というなんとも豪華なおまけ付きなのだ。
主人公の搭乗する爆撃機の機長がカトリックのアイルランド人という設定だったのが、つい最近見た「麦の穂をゆらす風」を思い出させ、何故にアイルランド人が英国空軍に従軍しているのかチョット不思議な感覚だった。あとは、少年たちが遭遇する不思議な恐怖は、イーストウッドの硫黄島2部作を思い出させた。
読み終えたとき、心地よいJAZZは2廻り目が終わったところだった。
ウェストールとこのJAZZのアルバムは当分私のお気に入りになりそうだ。
その他のロバート・ウェストール作品:猫の帰還、弟の戦争、"機関銃要塞"の少年たち、海辺の王国 、禁じられた約束 など・・・
徳間書店から結構出てるのね。徳間書店とジブリ・・・不思議だ・・・
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