January 14, 2007

ブラッカムの爆撃機 ロバート・ウェストール

穏やかな日曜日の朝に、ベットの中で心地よいJAZZを聴きながら・・・

Blackham

ロバート・ウェストールのブラッカムの爆撃機は第2次大戦中の英国の通称Wimpyと呼ばれる爆撃機に搭乗する少年たちの物語だ。おそらく本国では児童文学の範疇に入るのだろうが、日本では・・・
本書は1990年に初翻訳されて福武書店から出版されているが、この作品にほれ込んだ宮崎駿が当時の翻訳者のまま岩波書店から復刊されたものだ。しかも本編の前後にカラーで描きおろしの「タインマスへの旅」という宮崎駿本人の漫画による旅行記というなんとも豪華なおまけ付きなのだ。

主人公の搭乗する爆撃機の機長がカトリックのアイルランド人という設定だったのが、つい最近見た「麦の穂をゆらす風」を思い出させ、何故にアイルランド人が英国空軍に従軍しているのかチョット不思議な感覚だった。あとは、少年たちが遭遇する不思議な恐怖は、イーストウッドの硫黄島2部作を思い出させた。

読み終えたとき、心地よいJAZZは2廻り目が終わったところだった。
ウェストールとこのJAZZのアルバムは当分私のお気に入りになりそうだ。

その他のロバート・ウェストール作品:猫の帰還弟の戦争"機関銃要塞"の少年たち海辺の王国禁じられた約束 など・・・
徳間書店から結構出てるのね。徳間書店とジブリ・・・不思議だ・・・

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January 03, 2007

07年1冊目 PLUTO 004

Pluto4

2007年の読書、第1冊目はPLUTO-004(コミックですか^^;)
やっとでました第4巻。
熟考してるとはいえ、ちょっと時間かかりすぎではないでしょうか、浦沢センセー・・・
あとがきでサイバラも書いてましたね、「話がながすぎ」と・・・

今回、更にミステリー度が増してきました。エプシロンの生みの親、ハワード博士の死。
御茶ノ水博士の身に・・・
そして天馬博士が・・・
更にはアトムが・・・

はじめにも述べましたが、第3巻から随分と時間がたっているので、第4巻読む前に全巻おさらいしないといけません。
ちなみに、各巻の発売は
第1巻 2004年10月
第2巻 2005年5月
第3巻 2006年4月

さぁ、次はいよいよエプシロンとの・・・
でもいつなんでしょ第5巻発売

でも、この作品人気ありますね。
関連Blogがコチラに

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September 30, 2006

夜のピクニック 恩田陸 ~貴子の賭け、杏奈のおまじない

Yorupic_book_1

「本の雑誌」2004年度ベスト10第1位、第2回本屋大賞受賞、本日から公開の「夜のピクニック」の原作を読みました。

この本を読んでいるときは、誰もが高校時代に戻れます・・・

 読み始めは丁度人間ドックの日。人間ドックって結構待ち時間があったりするので、その間に読めればと思ってましたが、何人かの看護士さんに「あ、それ読みましたよ、面白いですよ」って声をかけられました。さすがに人気作品ですね。でも、検査で老いを感じながら読書で高校時代に戻るというのもなんだかねぇ・・・

 80kmを夜通しかけて歩くという伝統行事「歩行祭」に臨む甲田貴子は密かな賭けをしていた・・・
 「歩行祭」という特別な24時間に臨む少年少女を見事に描写しています。まるで読んでる自分までもがこのイベントに参加しているかのような錯覚さえ覚えてしまいます。
 この本を読んでる間、ほとんど思い出すこともなかった自分の高校時代の文化祭や体育祭のことなどを考えていました。

 読了した頃に、今度は「吉田拓郎&かぐや姫inつま恋2006」が放送されていました。
31年前の伝説のコンサートのとき、丁度この本の貴子や融と同じ高校3年でした。「朝までやるぞ!」と叫んだ拓郎と殺気立ってステージを見ていた観客もすっかり丸くなってゆったりとライブを楽しむ姿に、過去を振り返ることはカッコ悪いことと思っていた自分に「懐かしむこと」いいのかなって思ったりして・・・

 さて、映画版「夜のピクニック」は観ている間、高校時代に戻してくれるのでしょうか?

Tsumagoi_top01

北高「歩行祭」は、恩田陸さんの母校「水戸一校」の「歩く会」として実在するんですね。

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July 16, 2005

「フライ、ダディ、フライ」原作本読了

FDF 映画『フライ,ダディ,フライ』の原作本、金城一紀著『フライ,ダディ,フライ』を映画鑑賞後に購入、読了しました。

原作の朴瞬臣と映画の岡田准一とのイメージの違いについて、ちょっと異なるといった意見が多い中で読んだのですが、映画を先見したせいか特に違和感はなかったですね。
最初からグイグイと引っ張り込まれるようなスピード感、初金城でしたが、あっという間に読めました。映画同様面白い作品でした。

映画にはやはり尺があり、瞬臣と鈴木の絆にあまり長く時間がかけられなかったからこそ「石」のエピソードが必要だったのでしょうね。

それにしても、映画でもよくわからなかった瞬臣と南方らゾンビーズとの関係がやっぱり理解できなかった。やはり引き続きシリーズの「レヴォリューションNo.3」、「SPEED」を読まねば・・・

松明のごとく、なんじの身より火花の飛び散るとき
なんじ知らずや、わが身を焦がしつつ自由の身となれるを
持てるものは失われるべきさだめにあるを
残るはただ灰と、嵐のごとく深遠に落ちゆく混迷のみなるを
永遠の勝利の暁に、灰の底深く
燦然たるダイヤモンドの残らんことを

  『灰とダイヤモンド』イェージィ・アンジェイェフスキ著 川上洸訳

京の昼寝~♪:「フライ・ダディ・フライ」(金城一紀著)にTB

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May 01, 2005

PLUTO第2巻

pluto2 PLUTO第2巻登場!



第1巻巻末の衝撃のアトム登場の後を受けた第2巻、待ちに待ちました。
タワシ刑事や御茶ノ水博士(手塚治虫本人?)などおなじみのキャラも登場。
今巻はロボットの感情、進化について語られています。完璧な人工知能・・・「人間」ですかというアトムの問いかけ・・・
大量破壊ロボット(兵器)-ボラー調査団-第39次中央アジア紛争。ちょっと???な設定も手塚治虫氏へのdedicateなのでしょうか。

ゲジヒトの消された記憶、ブラウ1589、Dr.ルーズベルト・・・深まる謎
そして、この作品のキーとなるウランの登場で第3巻へ・・・

次はいつ出るのでしょう^^;

巻末に手塚真氏があとがきを書かれております。これもまたなかなか面白い。

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