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September 30, 2006

夜のピクニック 恩田陸 ~貴子の賭け、杏奈のおまじない

Yorupic_book_1

「本の雑誌」2004年度ベスト10第1位、第2回本屋大賞受賞、本日から公開の「夜のピクニック」の原作を読みました。

この本を読んでいるときは、誰もが高校時代に戻れます・・・

 読み始めは丁度人間ドックの日。人間ドックって結構待ち時間があったりするので、その間に読めればと思ってましたが、何人かの看護士さんに「あ、それ読みましたよ、面白いですよ」って声をかけられました。さすがに人気作品ですね。でも、検査で老いを感じながら読書で高校時代に戻るというのもなんだかねぇ・・・

 80kmを夜通しかけて歩くという伝統行事「歩行祭」に臨む甲田貴子は密かな賭けをしていた・・・
 「歩行祭」という特別な24時間に臨む少年少女を見事に描写しています。まるで読んでる自分までもがこのイベントに参加しているかのような錯覚さえ覚えてしまいます。
 この本を読んでる間、ほとんど思い出すこともなかった自分の高校時代の文化祭や体育祭のことなどを考えていました。

 読了した頃に、今度は「吉田拓郎&かぐや姫inつま恋2006」が放送されていました。
31年前の伝説のコンサートのとき、丁度この本の貴子や融と同じ高校3年でした。「朝までやるぞ!」と叫んだ拓郎と殺気立ってステージを見ていた観客もすっかり丸くなってゆったりとライブを楽しむ姿に、過去を振り返ることはカッコ悪いことと思っていた自分に「懐かしむこと」いいのかなって思ったりして・・・

 さて、映画版「夜のピクニック」は観ている間、高校時代に戻してくれるのでしょうか?

Tsumagoi_top01

北高「歩行祭」は、恩田陸さんの母校「水戸一校」の「歩く会」として実在するんですね。

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September 21, 2006

きょうのニュース

毎日新聞のニュースサイトで面白い記事を見つけた。

呼び名で分かる:地域編 出身地を推測できる「ばんそうこう」

「ガーゼ付救急ばんそうこう」が地域によって呼び名が変わるというものだった。

確かに広島では「サビオ」って呼んでました。今はあまりないけど・・・
で、確認のために職場にいる熊本県人に聞いてみると・・・
なんと「リバテープ」だそうな^^
ちなみに岡山県人は「カットバン」だって^^

でも、なぜに「サビオ」が北海道と広島だけなのかな。

Map_1 

 

 

 

関連記事:【ゴンザの独り言EX】サビオ帝国盛衰記
ばんそうこうが写真入りでのってます。
サビオ帝国盛衰記が「カノッサの屈辱」ぽくって面白い。

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September 10, 2006

「パッチギ!」再び

Cinematalk 以前にココでも紹介し、個人的にも去年のNo.1映画であった「パッチギ!」が地元の映画館で、なんと井筒監督のトークショー付きで上映されました。公開から1年以上が経過されていますが、井筒のオッサンがこの映画をどのような思いで作ったのか?、パッチギ2の構想はどうなっているのか?聞きたいことが色々とあったので鑑賞してきました。

映画館についてビックリ^^;館内は超満員、最前列で見ることとなりました。でも、おかげで、映画上映の後の生井筒はかぶりつきで拝見できましたが・・・

映画上映後、観衆の拍手に迎えられ井筒監督登場。監督の1968年からトークがはじまりました。いつもの毒舌のなかにも映画に対する熱い思いを聴くことができました。また、次回作の構想についてもチョットではありましたが、触れられてまずまず、満足できたトークショーでした。できうるならば司会の方がもっと突っ込んだ質問等をされればそれなりに答えていただけたのではなかったかと・・・

さて、今回の上映は地元の映画サークルが企画したもので、以前から佳作を定期的に継続して上映されている団体で、気にはなっていたのですが、「パッチギ!」の後押しで、入会することにしました。次回は「ホテル・ルワンダ」でこれも既に鑑賞済みではありますが、楽しみな作品ではあります。映画サークルの方々と色々とお話ができればいいなぁ・・・

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September 09, 2006

ぼくの夏休み

「ユナイテッド93」以降、更新が滞ってしまいました。いわゆる夏バテって奴でしょうね。

今年の夏のワタシの出来事、そして鑑賞した映画をまとめて紹介。

Wanpaku06 小学生の子供たちから溢れんばかりのパワーの少しでももらおうと、数年前からボランティア参加している「もみのき森林公園」のわんぱくキャンプに今年も行ってきました。
しかし・・・歳のせいでしょうか;;子供たちのパワーを吸収できる容量がこちら側になくなってきました。続けられるのもあと少しかなぁ・・・チョット残念な思いをいたしました。

Photo_4 逆にパワーを吸い取られてしまった「わんぱくキャンプ」のあと、広島市湯来町の東郷山(977m)トレッキング。さすがに夏場のトレッキングは辛かった。ちょっと脱水症状を起こしました。ココには、「森の巨人たち百選」に広島県から唯一選ばれている「四本杉」があります。幹周990cm、樹高30m、推定樹齢190年というものですが、倒伏を防ぐための措置があまりにも痛々しく、その態様から生命力とかを感じ取ることは残念ながらできませんでした。
それよりも、一緒に登った方の中に生きていればワタシの父親と同い年の方がご夫婦で参加されていました。その方の足取り、「四本杉」を見たいという気力の方がワタシに力を与えてくれました。
そういった意味では、自分も頑張れねばという思いを感じることのできたいいトレッキングとなりました。

 
 
 
 
 

そしてこの夏に見た映画は・・・

かもめ食堂
オールフィンランドロケの日本映画。ゆるーい感覚がなんとも心地よかったですね。
サチエさん(小林聡美)が自宅で毎晩やる膝行。大学時代を思い出しました。アレって痛いのよねぇ・・・

ゲド戦記
自宅じゃないんだから、マナーは守りましょう^^;

時をかける少女
原田知世版「時かけ」レンタルしちゃいました。

ユナイテッド93
今年も9.11がやってきます。復讐の連鎖からは何も生まれない・・・
O.ストーンのWTCはどうなんでしょう?楽しみです。

東京フレンズTHE MOVIE
一番最初に描いた夢を、私は・・・・
すっかり忘れています;;
サバカンのライブシーンはさすがに良かったです。大塚愛フリークのおっさんには最高の作品でした。
でも、「夢」つながり、「月9」つながりの「バックダンサーズ
監督も脚本も一緒、公開時期もほぼ同時期。どうなのよ??
やっぱり邦画はTV局頼みの粗製濫造といわれないようなものであることを望みます。

UDON
本広監督作品は今のところとりあえず安心して見られますね。メガネ姿の小西真奈美がかわいかったですね。あと、キャプテンUDONのシーン、「ブレードランナー」好きにはたまりません^^
ワタシのソウルフード?もちろん、お好み焼き(肉玉そばいか天入り)です、はい。

ゆれる
今年度の邦画界を代表する一作となるでしょうね、間違いなく。
このところの香川照之、映画の神様が降臨しているようです。
真木よう子、この人もまた、東京フレンズ、UDONとこの夏見た映画に出演されてますが、同一人物?って思えるほどの幅の広さ。これからが楽しみです。
そしてなんと言ってもオダギリジョー。この人の振れ幅の大きさは何なんでしょう。次回作がどんどん楽しみになってきます。
でも、個人的にはキム兄ぃですね^^怖かった。

ところで、知り合いから地元の映画サークルに入らない?って誘われました。次の例会が大好きな「パッチギ!」でしかも井筒のオッサンのトーク付きということで、入会してみました。少人数で活動されているようですが、良作を定期的に継続して上映されている姿勢に前々から気になっていました。いいきっかけになりそうです。いよいよ明日(9月10日)が例会デビュー。井筒監督のトーク内容と併せてアップできれば・・・

以上、ぼくの夏休みでした。

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