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August 18, 2006

ユナイテッド93 -大切なのは忘れないこと

United93_1 職場の先輩の告別式の後、お元気であれば彼も見に行かれたであろう「ユナイテッド93」を鑑賞。

9.11の真実について、色々と語られているが、犠牲になられた方がいることは間違いのないことである。9.11を経験した我々に最も大切なのは、ヒロシマ、ナガサキと同様、記憶を風化させてはならないことだと思う。

61年目のヒロシマ・ナガサキ、小泉の靖国参拝、イギリスでの自爆テロ未遂発覚、そして先輩の急逝、いろんなことが起きた中での鑑賞・・・

前半部の平凡な時の流れは後に起こる悲劇を知っているだけに、いっそう胸を締め付けられる。

実際の機内で映画のようなことが起こったのか?それは犠牲者にしかわからない。

ユナイテッド93の乗客は自らの命を賭して目標物への墜落を阻止させたと英雄視する報道もあった。この映画の謳い文句も然り・・・
でも、この映画のなかで描かれる乗客が取った行動は、紛れもなく「生きるため」の行動そのものであった。決して感動作ではない、娯楽性もない。でもそんな映画もあるのだ。

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追悼

職場の先輩、J氏が闘病生活の甲斐なく、8月16日逝去され、本日葬儀に参列してきました。

 J氏とは十数年前に同じ職場になった。彼の仕事の進め方は、他の人と一風変わっており、そのためか疎んでいる人も多かったように当時は思っていた。でも、バイタリティ溢れる仕事振りがワタシには羨ましかった。
 そんな彼とひょんなことから好きな映画や本の話になり、「初期の頃の椎名誠が好きだ」というところで意気投合し、「椎名さんが沢野氏とやってたようなことやりたいねぇ・・・」とか居酒屋で話していたら、いつのまにか新聞を出すことになっていた・・・しかもワタシが編集長で・・・

そういったことがきっかけだったのかどうかわからないが、彼が次にやったのは椎名誠の講演会を開き、打ち上げに彼を招待するという、とてつもないことだった。

それ以降、職場を離れても「最近映画見てる?本読んだ?」という電話をよく戴いた。

そんな彼が病床に臥していることを聞いたのが去年の末ごろだった。
手術に成功し、自宅療養されているときに電話がかかった。「最近は散歩もできるようになった、映画が見たいんだけど何か良いのある?」といったものだった。
かつて「シンドラーのリスト」を絶賛していた彼に勧めたのは、「ミュンヘン」と「白バラの祈り」だった。
今思えば、病後の彼にはあまりにも重いものだった。ワタシは明らかなミスを犯したんだろう。
彼は「うーん」と長考した後、「最近藤沢周平を読み返してるんだよね」と話題を変えた。

葬儀の最後に奥様の挨拶があった。その中の言葉で、彼が藤沢周平を読み返しているというのがなんとなく判ったような気がした。

ワタシも藤沢周平を読んでみようと思う。

そして、葬儀の後、彼が間違いなく鑑賞したであろう「ユナイテッド93」を鑑賞する事にした。

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August 14, 2006

ゲド戦記-マナーを守らない奴なんて、大嫌いだ!

酷評されてます、「ゲド戦記
でも、ワタシはそんなに嫌いじゃなかったです。
あるかどうかわかりませんが、次回作を期待しましょう^^;

さて、映画の内容はともかく・・・

TOHOシネマズで鑑賞しました。初めての映画館でしたが、上映前にお客様へのお願いのショートムービーが流れてました。
喫煙、携帯電話、おしゃべり、前の座席を蹴る、録画録音などといった当たり前のことだけどしないようにしましょうねって内容でした。

映画が映画だけに子供連れが大半で、このご時世「喫煙」する人はいませんでした。

面白いシーンでは笑い声や竜のシーンでは歓声が^^微笑ましい「おしゃべり」です。
でもそういった子供の母親と思しき女性は映画そっちのけで「携帯メール」に夢中・・・
ヲイヲイ・・・画面結構眩しいんですよ^^;

で、最後が目の前の座席のシルバー割引と思しきご夫婦。
なんとデジカメで画面をパチパチ・・・・初めて見ました( ゜_゜;)
子供ならいざ知らず、分別あるはずのいいオトナが・・・・
もう情けなくて、腹立たしくて、座席に数回蹴り入れました。
でも、ジロっとこちらを見るだけで止めようとしませんでした。

上映終了後、そのオッサンに向かって「いい大人が何してるんです?」って言ったら、「はぁ??」って顔でさっさといなくなりました・・・

いろんなことがあって、思い出に残る映画になりそうです^^

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天文時計 ASTRODEA

Astrodea 2005年に登場したシチズン・アクティブのASTRODEAがバージョンアップして再登場。

ASTRODEAとは、Astronomical Diagram from the Earthの略で
時刻とともに移り変わる星座配置や、太陽と月の位置に月齢を自動表示した本格天体時計で、「全天」、「新南天」、「新月齢」の3つがラインアップされている。

どれも時間とともに美しい盤面が移動し、公式サイトの開発秘話を読むと、この時計師の思い入れの深さが、プロダクツに現れているようです。

各モデル47,250円。心動かされております。

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August 06, 2006

時をかける少女-40年の時を越えて新しい物語が・・・

Tokikake 早朝8:50の1回上映??
タイアップもTV局も製作に加わっていない弱小作品だから?それともヲタクアニメ?
確かに館内に入場すると、***と思われるような方々がズラリ・・・

 
 
 
 
筒井康隆の原作はもとより、
1972年のNHK少年ドラマシリーズ「タイムトラベラー」(浅野真弓かわいかったです)
1983年の原田知世デビュー作の大林宣彦版「時をかける少女」(これも当時は角川映画だからって嫌われてましたね、確か・・・)と何度も映像化されていますが、今回は初のアニメ化、しかも原作の続編的な作品に仕上がっていました。しかも、原作の主人公芳山和子が本作の主人公紺野真琴の叔母として登場し、真琴に適切な助言を与えつつ、物語の重要な部分を受け持っているといった面白いつくりでした(でも、魔女おばさんは可哀想です;;)。
真琴の挙動に大笑いしつつも、時にハラハラさせられ、タイムリープの浮遊感にワクワクドキドキo(^o^)o
そして最後は爽やかな涙・・・
これってもしかして傑作アニメ?今年のワタシのランク入り確実映画?

先日、ん十年ぶりの高校のクラス会がありました。青の時代をともに過ごした21人の仲間との再会が特にこの映画に対する思い入れを強くさせてくれたのかもしれません。
あの頃は「時間」は十分すぎるほどにあり、どうやって「時間を潰す」かを必死に考えていました。
「時間は無限に存在する」と思っていたあの頃・・・
でも「時間は無限ではない」ことに気づき始めたあの頃・・・

現役高校生はもとより、ちょっと昔に高校生だったアナタ、そして遥か昔にそうだったアナタにも是非見ていただきたい、そんな映画でした。

(ゲド戦記も見ましたが、どちらか選べといわれれば・・・コチラをオススメします。)

「時をかける少女」公式HP公式Blog
主題歌・挿入歌も良かった→奥華子の公式HP

【追記】
2006年度毎日映画コンクールのアニメーション映画賞受賞

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