ミュンヘン -わたしは正しいのか?
「映画の日」2本目も第78回アカデミー賞に「作品賞」、「監督賞」ほか5部門ノミネートの「ミュンヘン」
こんな映画を作りながらも同時進行で作ってしまうスピルバーグの才能・・・
ミュンヘン五輪(1972年)当時は、結構な歳になっていたので、この映画の主題になっているテロ事件は鮮明に覚えています。ただ、イスラエルとパレスチナ、イスラエルとアラブの関係について理解していたかというと・・・・
報復の連鎖からは平和を生み出すことはできない。ラストでの「あれ」が見える場所での主人公と上司の会話の決定的な食い違い・・・
あと、ターゲットとなる人物が家庭人や文化人であったり、主人公がPLOメンバーと意見を戦わす場面など、今の某国の人々にはどう映るんでしょう・・・
ところで、主演のエリック・バナって好きなんですけど、「ブラックホーク・ダウン」のときのヘタレな仲間、「トロイ」の最低な弟と周囲に恵まれない不運な役が多いですね。
でも、断ち切ることのできない憎しみの鎖、頭はずっしり重い・・・
1999年にアカデミー長編ドキュメンタリー賞を獲得した「ブラック・セプテンバー 五輪テロの真実」がWOWOWで放映されるので、もう一度この事件について考えてみようと思う。
知らないのと知ろうとしないのは全く違うからね。
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Comments
こんにちは♪
スピルバーグのこの映画は賛否両論、いろんな批判を受けていますが、私は彼が発表したからこそ良かったのだと思います。
エンタメを追求した作品や社会派の作品など、彼の頭の中にはまだまだ撮りたいものが山のようにあるんでしょうね。
Posted by: ミチ | March 02, 2006 03:32 PM